前回HONIGのご紹介をさせていただいて以来、2度目の登場、サミュゼ・アン・トゥラバイヨンの研修旅行専属ドライバー、ミスターXと申します。今回もカリフォルニア、ナパヴァレーのワイナリーのお話をさせていただこうと思います。

私がサミュゼのスタッフの研修旅行で、カリフォルニアに同行させていただいたのは、2012年のこと。1998年ごろ（だったと思います。確か…）、1人でナパ・ヴァレーを回って以来のことでした。その研修旅行で、スタッフの皆さんも私も、本当に訪れるのを楽しみにしていたのが「ダックホーン・ヴィンヤーズ」でした。ダックホーンは、ナパヴァレーの中心地、セントヘレナにあります。

この地図は、ナパの観光案内所でゲットした、無料のワイナリー案内パンフレットに掲載されていたものです。

以前HONIGをご紹介した際にも触れましたが、ナパ・ヴァレーのワイナリーは、多くが2つの道路沿い、あるいはその近郊にあります。地図上で南北を縦断する２つの道があるのがおわかりいただけると思いますが、一つは「ワイナリー街道」と言われる、ルート29号、もう一つは、東の丘に沿ったシルバラードトレイルという道路です。右上の真ん中あたりに「St.Helena」とあります。ナパの中でも、やや北の方にある、というのがわかります。

このエリアには、ベリンジャー、チャールズクリュッグ、メリーヴェール、マーカム、ハイツなど、著名なワイナリーが並びます。カリフォルニアワイン好きの人にはたまらない名前だと思います。

表記のさらに上に、非常にわかり辛いと思いますがシルバラードトレイルに近いところに「Duckhorn」と記してあります。ここがご紹介する「ダックホーン・ヴィンヤーズ」。ダックホーンも、私がワインに目覚めた1900年代の終わり頃から、注目を集め続ける、人気ワイナリーの一つです。

ダックホーンは、設立者のダックホーン夫妻が、ボルドー右岸のメルローに魅せられ、立ち上げたワイナリー。当時ナパでは補助品種として使われていたメルローをメインとしたワインが話題となり、2009年にはオバマ大統領就任式にダックホーンのワインが出され、翌年には、著名な雑誌「ワイン＆スピリッツ」で、ワイナリー・オブ・ザ・イヤーにも選出されました。現在の醸造責任者は、レネ・アリーという女性の方で、2017年、これまた権威あるワイン専門誌「ワインスペクテーター」のTOP100ワインの1位（！）に、メルロースリーパームスヴィンヤード2014が選ばれています。

名前の通り、ダックホーンのワインのほとんどに、鴨のイラストがデザインされています。

ワイナリーは、美しい庭と自然に囲まれた、豪華別荘宅、といったいでたち。

広報担当のピートさん

当時の広報担当、ピートという、バスケ選手かとおもうくらい高身長で陽気なお兄さんに案内され、まず畑を案内してもらいました。訪問時は、8月ということもあり、まだ若そうなブドウが。確かソーヴィニヨン・ブランだったかな？？

もちろんテイスティングも！ダックホーンは、いくつかの別ブランドも持っており、

ピノ・ノワール中心の「ゴールデンアイ」そのセカンドワイン的存在の「マイグレーション」も試飲。また「パラダックス」も知られていますが、確か後日だったと思いますが、ワイナリー案内もしていただきました。

ちなみに現在では、かの有名な「カレラ」（ここも研修旅行で訪問。案内いただいたオーナーのジャンセンさんが昨年残念ながら亡くなりました…とても残念。ご冥福をお祈りします）もダックホーン傘下となっています。ダックホーンのデイリーワインシリーズとしてリリースされている「デコイ」のピノ・ノワールには、カレラ・セントラルコーストのブドウも使用されているそうです。

そして、いよいよ「ダックホーン」の試飲。

メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンです。

一番左は先ほど紹介した「デコイ」。一番右の黒いエチケットのワインは「THE DISCUSSION」と名付けられた、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなどの、いわゆる「ボルドーブレンド」です。

私はこのワイナリーのメルローが大好きでしたので、それをワイナリーで味わえるなんて最高！でした。

写真にはありませんが、ダックホーンはソーヴィニヨン・ブランも1982年から造っていて、これがまた美味しくて美味しくて…（ソーヴィニヨン・ブラン好きの私です）

ワインに興味をお持ちで、まだ試しておられない方は、ぜひダックホーンのワイン、飲んでみてください。メルローは、メルローらしい優しいながらも芯のあるワインで、他のナパ・ワインとは一線を画す優雅さを持っていると私は思ってます。

余談になりますが、今回ご紹介したダックホーンのあるセントヘレナには、とっても美味しいハンバーガー屋さんがあるんです。

「Gott‘s Roadside」と言います。地元でも人気のようで、行列が凄かった。並んででも食べる価値あり！同行したサミュゼスタッフも大感激！「ワイナリー街道」沿いにありますので、ワイナリーツアーの息抜きに、ぜひ寄ってみてください。あ～私ももう一度食べたい…

ではまた！