サミュゼオンラインでは世界中のワイナリーで見つけた美味しいワインを販売します

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2024/04/15 16:38

今月のメルマガ担当は島幸子です。サミュゼオンラインショップのワインも、

誠に勝手ながら世界中のブドウ畑を訪問した中、特に印象の強い生産者のものを選びました。例えばフランス・コート・デュ・ローヌ地方のクロズ・エルミタージュは、訪問した建物の入り口を探していたらおじさんが出てきて、第一声は「ディス・イズ・アラン・グライヨ」

 

オーナーの名前がワイナリーの名前なので、英語の正確さはともかく、彼が本人であると分かりました。フランス語で挨拶しようとやや緊張気味でしたが、一気にリラックスできたのを覚えています。

 

ソムリエが輸入元を通してワイン生産者を訪問すると、気前よくボトルをポンポン開けてくれるのが普通ですが、アラン・グライヨでは375mlのハーフサイズでテイスティング。「あまり沢山造れないから、少しでごめんね」と言われ、その言葉が心にしみました。

 

ワインはスパイシーで色っぽく、人懐っこいおじさんのよう。写真を探しましたが見つかりませんでした。お元気でいらっしゃいますように。

 

さて、本題はニュージーランドのドックポイント。

ある日の事です。輸入元の試飲会で何気なくソーヴィニヨン・ブランをテイスティングしていたら、凄く美味しいのにあたりました。なに?どこ?

 

 

ニュージランド(NZ)、マールボロ地区です。南島の一番北に位置し、ソーヴィニヨン・ブラン(SB)の生産で有名な土地。これまではNZのSBはクラウディベイが1番だと思い込んでいたので衝撃的でした。とにかく畑に出かけようと、ワイン好きの知人を誘い出かけることに。

 

収穫後の葡萄畑に放たれる山羊と羊

 

サミュゼのスタッフも同行する事になり、お店を休んで飛行機に乗りました。

お客様には失礼な話ですが、普通の暦なのにお店に明かりがついていないと、「ああまた海外のブドウ畑に出かけているな」と思って下さる、心優しいお客様方に感謝しています。

 

NZの畑には防鳥ネットがかけられています

 

NZのSBが有名になったキッカケは、フランスの巨大企業モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)。2003年にクラウディベイを購入すると、英国市場を中心にマールボロの

SBが国際的に評価され、日本にも入ってきたのです。名古屋三越のワイン売り場で顧問のお仕事をいただいていた関係で、デパート内でのイベントに関わる事も多く、ルイ・ヴィトンの高級バックの横でヴーヴクリコやクラウディベイがサーブされていたのを不思議な気持ちで見ていました。クラウディベイのSBを知ってから、サミュゼでお客様にお出しするのはもちろん、出張先でのワイン会やイベントでもずっと皆様にお注ぎしてきたお気に入り。

 

そのお気に入りを超えるワインがドックポイントだったのです。現地に行くと、出迎えてくれたのは黒い犬。「いらっしゃい」と言っているかのような接遇は最高です。

 

 

どうしてこんなに美味しいのか?ワイナリーの担当者に矢継ぎ早質問すると、クラウディベイの名前が出てきました。ブドウ栽培者のチーフ、そしてワインメーカーとして活躍していたイヴァン・サザーランドとジェームス・ハリーが独立して始めたのがドックポイントだったのです。

 

mane@help-vin.com

出迎えてくださったジェームス・ハリーさん

 

驚く話はまだまだ続き、クラウディベイはLVMHに買収される前はもっと美味しかったとか、原材料としてブドウを供給もしているとか、興味深いお話。LVMHのお陰でクラウディベイを知ったのに、買収される前のワインも飲んでみたい気持ちでいっぱいでした。

 

一見研究室のような場所で自慢のワインをいただきます

 

 

ブドウ畑は夏でも30度を超えず、涼しい気候に恵まれています。オーガニック栽培で、凝縮感と、海の潮をメージする華やかな香りは、生ガキや魚介のお料理にぴったりです。オーストラリアのワイン生産者いわく、NZのようなSBはオーストラリアでは造れないとの事。自然環境がなせる業ですね。

 

 

さて、今回の泡はオーストラリアのメルボルンからのお届けです。フランスを代表するシャンパーニュ、モエ・シャンドンは世界一有名なメゾンです。生産量もトップクラスなので困難なのは原材料の確保。シャンパーニュ地方にはもう土地はなく、世界中から可能性のある土地を探しました。その結果アルゼンチン、カリフォルニア、ブラジル、オーストラリア、中国、インドでモエ・シャンドンの流れを受け、CHANDONブランドのスパークリングワインを生産しています。

 

以前、テレビのロケでシャンドン・オーストラリアを訪問。ヴィクトリア州メルボルンから60kmのあたりに位置するヤラ・ヴァレーにシャンドン・オーストラリアがありました。

レストランが併設されていて、巨大なガラスの向こうに広がる景色は美しく、平和に満ちていて、思わず「ブドウ畑の上を可愛い鳥が飛び、なんて素敵なのでしょう」としゃべったところ、カメラマンさんに「ああ、良い角度で鳥が飛んでるところを抑えないと」とため息交じりにつぶやかれた思い出があります。ロケ時間が伸びたのは私のせいなのです。


お料理に合わせてワインを選びませんか?

お料理とワインの相性を考える事をマリアージュと言い、フランス語で結婚を意味します。

 

島 幸子

 

 

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