2022/07/17 16:18
緊急事態宣言が解除され、サミュゼには2年半ぶりにお客様が戻ってきました。
毎晩、「お久しぶりです。」とご挨拶できる喜びを、ひしひしと感じています。
2月にスタートした、オンラインワイン販売も、皆さまのお陰で軌道にのりはじめています。
6本のワインセットからスタート致しましたが、オーダーメードのご注文も少しづついただけるようになり、ワインを探す楽しみが増えました。
先日は、奥様の生まれ年のワインという素敵なご注文をいただき、ブルゴーニュの蔵出し古酒を見つけた時にはソムリエ冥利に尽きました。
さて、今月のお薦めワインですが、サミュゼの現在のメンバーで初めて海外のワイナリーに研修に出かけた時に訪問した、記念すべき1本が入っています。
旅をしていて1番幸せを感じる訪問先はカリフォルニアのブドウ畑です。
セントレア発07:35,成田経由でサンフランシスに同日10:35到着。時差の関係で1日分得した気分です。
さて、レンタカーの受け取りですが、予約していても空港カウンターが混んでいると思いがけなく時間がかかります。午前中到着の場合、午後にはワイナリー訪問の予約を取りたいところですが、空港で1時間は余裕をみた方が賢明。なにしろ様々な国の人達がカウンターに並んでいて、長々と要望を話しているからです。
空港を抜け出すと、車の流れに乗っていくうちに直進し、国道101号線から高速道路に進んでしまいますが、有名なゴールデン・ゲート・ブリッジを渡りたい方は途中左折して下さい。注意していないと道路の出口を見逃してしまいます。
最速を希望する方は、ルート101から80Eに入りベイ・ブリッジを渡り、約1時間でナパ市内に到着です。途中、海沿いを車は走り景色も最高。。
ナパ市内から、オーパスワンを右手に見ながらワイン街道29号線を進みます。
街道沿いにはワイナリーが数多くあり、予約なしでも入れるところも多いので、アポより早く到着しても時間を無駄にすることはありません。
個性的な建物 クロ・ペガスワイナリーです。
セント・ヘレナの街を通り過ぎ、クロペガスワイナリーに到着です。
マネージャーの藤原留衣が通訳係、オンラインワイン販売担当の安部絵美香が写真、記録係、この時から研修旅行での私の仕事がぐんと楽になったのを覚えています。
クロ・ペガスワイナリーは、日本人の女性とアメリカ人の男性の、恋の物語からスタートします。カリフォルニア大学在学中、日本に休暇でやってきたイアン・シュレム氏はミツコさんと恋に落ち、13年間を日本で過ごすことになります。その後出版業で財を成し、駆け落ち同然でヨーロッパに渡ります。ワイン好きのミツコさんの影響で出版業からワイン生産業に転向を決め、フランスのボルドー大学でワインについて学びました。
伝統的なワイン醸造を学んだ結果、最新のテクノロジーを用いてワインを造るならカリフォルニアだと考え、ナパ・ヴァレーに1984年ワイナリーを設立したのです。
芸術品コレクターのシュレム氏のワイナリーには個性的なオブジェがいっぱい。
約10年前、我々を80代のイアン氏が迎えてくれました。
ワイナリーの内部、醸造施設をご案内下さり、最後に「僕はビジネスで忙しいから失礼するけれど、皆さんはワインを試飲して楽しんでね。」とおっしゃり立ち去る姿は素晴らしくダンディーでした。
ミツコさんは残念ながら亡くなり、ブドウ畑には奥様の名前が付けられています。
ワインボトルに張られたラベルの表記をじっと見ていただくと、ヴィンテージ、ブドウ品種、そして1番最後に「MITSUKO’SVINEYARD」と記されているのをご確認いただけます。
ワイナリーはナパですが、ミツコズヴィンヤードのシャルドネはソノマに近い冷涼な気候のカーネロスに畑があり、果実味が豊かで、なおかつエレガントな味わい。フランスの伝統とカリフォルニアの個性が融合したバランスの美しいワインです。完熟の果物、白桃やメロンの香りをお楽しみいただければ幸いです。
島 幸子