2022/02/06 22:45
今年は換気のために扉を開けているお店が多いですね。扉をあげることは夏の間はなかなか気がひける事でした。せっかく涼しい空気がお店の中に溜まったのに、扉を開くとその涼風が逃げてしまっておまけに湿気が入り込んでしまいますから。ところが先日、鈴虫の鳴く声に誘われて外に出てみるとエアコンで冷えた店内よりも心地の良い涼しい大気に包まれたのです。これはいいかもとすぐさまエアコンを切り、正面と裏手の扉を開け放っておくと店内を風か走り抜ける感じがわけるのです。換気もできて一石二鳥、いらしたお客様も「気持ちがいいね」とお気に召してくださいました。「季節と時節」のどちらも感じることのできる短い秋の晩酌です。
そんな涼しい風と共に先日インポーターのJALUX様から過ぎし日を思い出させてくれるきっかけのワインを頂きました。
今月のオススメ
アンリ・ブルジョワ
*サンセール レ・バロンヌ ブラン
*サンセール レ・バロンヌ ルージュ
クロ・アンリ
*ソーヴィニョンブラン
*ピノ ノワール

サンプルで飲ませてもらったのは『アンリ・ブルジョワ サンセールブラン レ・バロンヌ』フランスはサンセールで10世代続く老舗の造り手です。その昔はパリのビストロを何軒もまわり、パリにサンセールのワインを広めた先駆者でもあります。試飲した時に、なぜかこの『アンリ・ブルジョワ』という名前が妙に懐かしく聞こえて不思議におもっていると、そう言えば以前訪れたニュージーランドの『クロ・アンリ』の本家だったことを思い出しました。
『クロ・アンリ』はサンセールのアンリ・ブルジョワがロワール以外にソーヴィニョンブランやピノノワールが美味しくできる土地はないかと探した結果、ニュージーランドのマールボロに土地を買って創ったワイナリーです。2001年にロワールと同じ苗木を植樹し、最初にリリースされたヴィンテージは2003年ですからとても若いワイナリーですが、2013年には既に世界ソーヴィニョンブランコンクールで金賞を取っています。私たちが訪れたのはその翌年の2014年。
小高い丘の上のワイン畑までトラックの荷台に乗せて連れて行ってもらったことを思い出します。


荷台からみた車内。

荷台の安部ちゃん。
畑の中を入っていますが、後ろの畑には網が貼られています。ちょうどこの頃は2月で美味しく成ったぶどうが収穫を待っていたのですが、そんな美味しいぶどうを鳥が食べてしまうのを防ぐためだそうです。この頃のニュージーランドでは至る所でこの鳥除けネットを目にしました。ニュージーランドでの造り方を見極めた方法なのでしょう。
クロアンリのアイコンとしてボトルにも描かれている教会、1920年に建てられたものでこの小さな教会を修繕して現在はゲストをもてなす場所となっています。私たちもこちらでテイスティングをさせてもらいました。
この当時の醸造家はフランス人。でもニュージーランドのオープンマインドなところ好きで、ここでワインを造りたいと思ったと言っておられました。

今月はフランスのアンリ・ブルジョワと、ニュージーランドのクロ・アンリ、2つのワイナリーのソーヴィニョンブラン(白)ピノ ノワール(赤)で、国の違いをお伝えできればとおもいます。
ソムリエール 藤原留衣
