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2022/02/07 02:30

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新たな年を迎えましたが、昨年を振り返ると記憶がぼんやり。。。と言うのもそのはずです。昨年の愛知県はまん防を含む緊急事態宣言が発令されていた期間が延べ186日間、およそ半年間は皆様にお会いする機会をじっと待つ日々でした。そんな中、酒diplomaの受験はとても良い機会でした。学生時代よりもテキストに向かう時間がたくさんあったわけですし、お酒の仕事からすっかり離れる事なく時間を使う事ができたと思います。なによりもここで皆様にお知らせしたことで試験へのモチベーションを崩さず臨めたと感じています。本当にありがとうございました。

お酒の神様がくれた機会なのか、酒diplomaを取るや否や12月には『獺祭』に訪問する機会をいただきました。普段圧倒的に日本酒よりもワインを口にしている私ですらその名前はよく知っています。なんとなく「最新の技術で造るメーカー」というイメージだけを持って当日の朝新幹線に乗り込んだのですが、ここでも神の思し召しか、同じ列に座っていた紳士が今回の訪問のナビゲーターだったのです。その方はカバンから青い本を取り出し、我々に「弘兼さん(島耕作の作者の方)が獺祭について描いた漫画です」と手渡してくれました。乗り換えの広島駅までは2時間半弱、順番に一気に読み漁ると目から鱗な情報ばかりなのです。



到着した社屋は近代的な創り。新岩国駅から山の中を小一時間車でやってきたとは思えません。


そもそも獺祭の意味を恥ずかしながら存じ上げなかった私です。獺祭の「獺」はカワウソ、そのカワウソが狩で捕まえたお魚を川辺に並べて釣果を確かめるような素振りをするのですが、その姿がまるで神様に奉納し祀っている様に見えることからカワウソのその儀式を「獺祭」と呼ぶそうです。予習できたおかげで、獺祭の方々が着用するアウターを見て「猫ですか?」とおバカな質問をせずにすみました。




そしてなんと言ってもイメージと180度違ったのは「すべて人の手」で造っているという事です。「最新の技術=機械的」というイメージで鍬を入れたり麹菌を塗したりという作業自体が機械で行われていると想像していたのですが、実際酒造りの作業で機械を使用している箇所はありません。機械がやっているのは「データのミエル化」です。伝統的に杜氏が行ってきた工程の中の「匙加減」や「塩梅」という曖昧な部分を数値化して、「どの温度、タイミングで何をするか」を誰でも把握できるようにしただけなのです。



床もみという麹菌をお米に纏わせるための作業

 

それさえわかればあとは人の手。会長曰く、数字で細かく管理すればするほど人の手が必要になるとのことです。




お迎えいただいた会議室にて 左:桜井会長 右:桜井社長

 

名古屋に戻る新幹線の時間も迫り、「そろそろ出ましょう」と急いで作業場を離れる最後の最後に気になったLEDライト




虫を集めるのかな?と尋ねてみると「虫の集まり具合で何処から入ってきているのかを管理しているんです」との回答。なるほど、そこまでもデータにしていらっしゃいました。そんな獺祭はどの作業場に入ってもとても清潔でこれは年の瀬関係なく年中です。



百聞は一見に如かず、数ヶ月前にテキストを読んでイメージしていた事が目の前で答え合わせできた気分でした。一度には書ききれないほど多くの発見があった有意義な時間を年の瀬にさせて頂けたことは本当に感謝感激です。

今年はそんな感動を少しずつお伝えしていけるよう、大城シェフのお料理と日本酒のマリアージュも企画したいと思っております。ワインラヴァーも日本酒ラヴァーも今年こそはグラスを合わせて乾杯したいですね!

 

ソムリエール 藤原留衣

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